2025年5月21日、NHK朝ドラ『あんぱん』で、のぶの着ている着物の柄が話題になっています。
まるでルイヴィトンのモノグラムのような柄の着物は、紬の着物ではないかと言われています。

すごいオシャレに見えますね!
今回は、のぶの着物の柄について、時代背景とともに調べてみました。
【あんぱん】のぶの着物がルイヴィトンに見える!
2025年5月21日、NHK朝ドラ『あんぱん』第38話で、のぶが着ている着物の柄が話題になっています。
それがこちらです。


この回を見た視聴者からは、次のようにコメントされていました。
今田美桜がルイヴィトン着てるようにしか見えない
今日ののぶちゃんの着物ルイヴィトンみたいでお洒落
このように、ルイ・ヴィトンのモノグラム柄のように見えるという人が多いようでした。



確かによく似ています!
【あんぱん】のぶの着物は紬の着物
『あんぱん』38話で、のぶが来ている着物は紬の着物だと予測されています。


紬(つむぎ)は、くず糸とされていた規格外の繭から糸を引き、精練加工せずに織った絹織物です。色合いが渋く絹らしい光沢を持たないため、日常の衣料や野良着として用いられていました。
現代でこそ「大島紬」など、着物好きが粋で着こなす超高級品なイメージですが、昔は日常着だったようです。



若いのぶが着ているのも納得ですね!
のぶが黒い喪服をも着ていない理由
『あんぱん』38話では、のぶが着物を着ているのは、内弟子の原豪の葬儀の場面です。
何故黒い喪服ではないのか?
と疑問に思う声もあったので調べてみました。
のぶが黒い喪服を着ていない理由は次の2つです。
元々は白い喪服だった
親族ではないから
詳しく説明します。
元々は白い喪服だった
日本で黒の喪服が一般的になったのは、第二次世界大戦がきっかけだと言います。
それまでの喪服は、死に装束に併せて白色が一般的であり、『あんぱん』第5話でも父裕太郎の葬儀で、親族は白い喪服を着用しています。
また、当時の庶民は喪服を貸衣装屋で借りるのが一般的だったのですが、戦時中は戦死者が多く出ただめ白の喪服が追い付かず黒の喪服へ移行している過渡期だったといいます。
よって、のぶが黒い喪服を着ていないのは、当時としては不思議なことではなかったようです。



まだ黒い喪服は一般的じゃなかったんですね
親族ではないから
戦前の日本では、喪服を着用する風習は遺族だけでした。
のぶは葬儀に参列する側なので、喪服を着用する必要はなかったと考えられます。
戦後に葬儀への認知が広がり、弔問客も黒い喪服を用いるようになったようです。



遺族だけだったから貸衣装屋で間に合ったんですね
ヴィトンは家紋をモチーフにしていた説
『あんぱん』第38話でのぶの着物の柄が、ヴィトンのモノグラム柄に見える理由は、
家庭画報によると、1867年に日本は初めてパリ万博に参加しており、パリではジャポニズムブームで日本の製品がもてはやされていました。
ルイヴィトンが初めてモノグラムをデザインに起用したのは1896年なので、ジャポニズムの影響を受けたと考えられています。
※この頃はヴィトンはトランク工場でした。
まとめ
『あんぱん』第38話でのぶの着物がヴィトンに見えると話題になっていたので調べてみました。
のぶが来ている着物が紬の着物で昔は日常着でした。また柄は昔からある古典柄であり、ルイヴィトンがジャポニズムの影響を受けてモノグラムをデザインしたという説があります。
最後までありがとうございました。